赤ちゃんが生まれるとなると、いろいろな育児グッズを揃える必要がありますよね。その中でも特に「ベビーベッド」は、多くのご家庭で悩みどころの一つです。「いつ買えばいいの?」「どんな種類を選べばいい?」「そもそも必要なのかな?」と疑問に思うママ・パパも多いはず。
赤ちゃんは1日のほとんどを寝て過ごします。だからこそ、寝る場所=ベビーベッドの準備はとても大切。でも実際には、出産前に準備しようとしていてもタイミングが遅れてしまったり、買った後に「このタイプじゃなかった方が良かったかも…」と後悔してしまうケースもあるんです。
本記事では、「ベビーベッドはいつまでに買うべきか?」という悩みに対して、理想的な購入時期や選び方、赤ちゃんの安全に配慮したグッズまで、わかりやすく丁寧に解説していきます。加えて、ベビーベッドと一緒に用意しておきたい便利グッズや、安全に使うための周辺環境の整え方まで幅広く紹介。
これから出産を迎えるプレママ・プレパパの方も、育児準備を始めたばかりの方も、この記事を読めばベビーベッドに関するモヤモヤがスッキリ解消するはずです。ぜひ最後までご覧ください!
ベビーベッドはいつ買うのがベスト?妊娠中の準備スケジュール
買うタイミングの目安は妊娠7〜8ヶ月頃が理想
ベビーベッドを購入するタイミングとして一番おすすめなのは、妊娠7〜8ヶ月頃です。この時期は、つわりも落ち着き、お腹も大きくなりすぎていないため、赤ちゃん用品をじっくり選ぶ余裕があります。また、このタイミングなら出産までに配送や組み立てが間に合い、慌てずに準備できます。
実際に出産予定日の1〜2ヶ月前になると、お腹が重くて外出が大変になってきます。ベビーベッドはサイズも大きく、車に乗せるのも一苦労。ネット通販で買う場合も、配送までに時間がかかることもあるので、早めに注文しておくのが安心です。
さらに、早めにベビーベッドを用意しておくことで、赤ちゃんを迎える実感がわき、育児への心構えもできてきます。赤ちゃんのスペースを整えることで、ママやパパの気持ちにもゆとりが生まれるでしょう。
ただし、焦って買う必要はありません。じっくりと設置場所やサイズ、使いやすさを比較し、自分たちのライフスタイルに合ったものを選ぶことが大切です。妊娠後期のゆとりのある時期に計画的に進めましょう。
出産後だと間に合わない?失敗談とリアルな声
「出産してからでもいいかも」と思っていたけれど、実際には想像以上にバタバタして買いそびれてしまった…という声は少なくありません。産後はママの体も疲れていて、外出が難しい時期。赤ちゃんのお世話だけでも手いっぱいで、買い物に行く時間も気力もなかなか持てないのが現実です。
あるママの体験談では、「産後に買おうと思っていたら、在庫切れで1週間待ち。赤ちゃんはすでに家にいるのに寝かせる場所がなくて困った」といった声も。結局、急遽布団を床に敷いて対応したそうですが、腰が痛くて大変だったとのこと。
また、通販で注文したけれど「組み立てが難しくて時間がかかった」という話もあります。パパがいない時間に届いてしまった場合、組み立てられずに放置されることも。
このような失敗を避けるためにも、出産前にしっかりと準備しておくことが大切です。買うタイミングが遅れることで、赤ちゃんにもママにもストレスがかかってしまうことがあります。
レンタルもアリ?購入・レンタルのメリット比較
ベビーベッドを用意する方法として、「購入」か「レンタル」で悩む方も多いですよね。それぞれにメリット・デメリットがありますので、家庭の状況に合わせて選びましょう。
【購入のメリット】
- 好きなデザイン・機能を選べる
- きょうだいにも使い回せる
- 自分のタイミングで使い始めたりやめたりできる
【購入のデメリット】
- 初期費用がかかる
- 使わなくなった後の処分が面倒
【レンタルのメリット】
- 費用が安く抑えられる
- 使用期間が短い場合にぴったり
- 使い終わったら返すだけで場所をとらない
【レンタルのデメリット】
- 好みのベッドがないこともある
- 長期間借りると割高になる場合も
- 状態が新品でないことがある
一般的に、ベビーベッドは生後6ヶ月〜1年くらいまで使うことが多いですが、それ以降も使いたい場合や、きょうだいの予定がある場合は購入がおすすめ。短期間だけ使いたい場合や、スペースの都合で不要になる予定がある方にはレンタルもいい選択です。
ベビーベッドを選ぶときのポイントと基準
サイズ・設置場所・高さの選び方
ベビーベッド選びでは、「サイズ・設置場所・高さ」はとても重要なポイントです。赤ちゃんの安全とパパ・ママの使いやすさの両方に関わるため、しっかりチェックしておきましょう。
【サイズ】
一般的に、標準サイズ(120×70cm)とミニサイズ(90×60cm)の2種類があります。設置スペースに余裕があれば標準サイズの方が長く使えますが、ワンルームや狭めの部屋にはミニサイズがおすすめです。
【設置場所】
できるだけ部屋の壁際で、エアコンや窓から離れた場所がベスト。安全を考えて、倒れやすい家具のそばやコードの近くは避けましょう。
【高さ】
高さが調整できるベッドだと、成長に合わせて使いやすくなります。新生児期は高めに設定して腰への負担を減らし、寝返りやつかまり立ちが始まったら低く設定できるタイプが便利です。
これらのポイントをふまえて、家族の暮らし方やお部屋の間取りにぴったりのベビーベッドを選びましょう。
つかまり立ちに対応した構造かをチェック
赤ちゃんは生後6ヶ月ごろから寝返りをしはじめ、個人差はありますが8〜10ヶ月頃にはつかまり立ちを始める子も多くなります。この時期になると、ベビーベッドの安全性をもう一度見直す必要があります。特に「つかまり立ち対応」のベッドであるかどうかはとても重要なポイントです。
つかまり立ちを始めた赤ちゃんは、思いもよらぬ動きでベッドの柵につかまり、よじ登ろうとすることがあります。その際、柵が低すぎたり、安定していなかったりすると、転落の危険があります。実際に、「少し目を離したすきにベッドから身を乗り出していた」というヒヤリ体験をしたママやパパも少なくありません。
そのため、つかまり立ちに備えて「床板の高さを調整できるタイプ」を選ぶのがおすすめです。床板を低くすることで、赤ちゃんが立ち上がっても柵を超える心配が少なくなります。また、柵の高さがしっかりあるか、ガタつきがないかも重要なチェックポイントです。
さらに、ベッド内部に乗せるクッションやぬいぐるみが多いと、踏み台になって登ってしまうこともあるので注意しましょう。成長に応じて、ベビーベッドの使い方や環境をこまめに見直すことが、赤ちゃんの安全を守る第一歩になります。
ベビーベッドの柵に頭や手が挟まるリスクとは?対策方法も解説
ベビーベッドの柵は、赤ちゃんが落ちないように設計されていますが、実はこの柵に「頭や手足を挟んでしまう」事故が少なくありません。特に新生児期を過ぎて動きが活発になってくると、寝返りを打った拍子に手や足がすき間に入り、抜けなくなって泣いてしまうことがあります。
柵のすき間は、赤ちゃんの体がすっぽり入らないように設計されていますが、それでも小さな手足が入り込んでしまうことはあります。中には、頭が入ってしまったというヒヤリ体験も。強く泣いたり、引っかかったまま動こうとすることでケガの原因にもなりかねません。
こうしたリスクを減らすためにおすすめなのが「ベビーベッドガード」や「メッシュカバー」です。これらは柵の内側に取り付けることで、赤ちゃんが直接柵に触れないように保護するアイテムです。通気性があるメッシュタイプのものを選べば、窒息の心配も少なく安心です。
ただし、ガード類を使う場合も取り付け方法に注意が必要です。しっかりと固定されていないと、赤ちゃんが引っ張って外してしまったり、逆にガードが足場になって登ってしまうこともあります。
また、ベビーベッドを選ぶ段階で「柵のすき間が狭い設計」になっているものを選ぶのも有効です。日本の安全基準(SGマーク)をクリアした製品を選ぶことで、こうした事故のリスクを最小限に抑えられます。
ベビーベッドと一緒に揃えたい“敷くもの”と寝具関連グッズ
ベビー布団の選び方と必要なセット内容
ベビーベッドを用意したら、次に必要なのが「ベビー布団」です。赤ちゃんは一日のほとんどを寝て過ごすため、寝具の快適さはとても大切です。市販のベビー布団セットには、赤ちゃん専用に考えられたアイテムがまとめて入っているものが多く、初めての方でも揃えやすいのが特徴です。
一般的なベビー布団セットの内容は以下のようになります:
アイテム | 用途・ポイント |
---|---|
敷布団 | 適度な硬さがあると寝姿勢を保ちやすい |
掛け布団 | 季節に応じた厚さを選ぶ |
枕(またはドーナツ枕) | 新生児の頭の形を整えたり、吐き戻し予防になる |
シーツ・カバー類 | 汚れてもすぐに洗えるように替えがあると便利 |
防水シーツ | 汗やおねしょ対策に。布団の長持ちにもつながる |
特に重要なのは「敷布団の硬さ」です。柔らかすぎる敷布団は赤ちゃんが沈み込み、呼吸しづらくなる危険があります。通気性が高く、硬めのマットが安全性にもつながります。
また、素材にも注目しましょう。赤ちゃんはとても汗っかきなので、吸湿性・通気性の高い綿素材がおすすめです。ポリエステルなど化繊素材は軽くて乾きやすいという利点もあるため、季節や洗濯のしやすさを考慮して選ぶのもポイントです。
最近では、すべてが揃ったスターターセットのほかに、「敷布団だけ」「掛け布団だけ」といった単品購入も可能です。すでに使っているものがあれば足りないアイテムだけを追加して、予算を抑えながら揃えることもできます。
どの布団を選ぶ場合も、洗濯できること・丸洗いOKであることはチェックしておくと便利です。吐き戻しやおむつ漏れなどで汚れがちなので、清潔を保てるアイテムがベストです。
敷布団の下に何か敷く?すのこ・防水シーツ・マットの役割
ベビー布団の下に何か敷くべきか、悩む方は多いですが、実はこれがとても重要です。赤ちゃんの快適な睡眠環境を整えるためには、「通気性」「清潔さ」「湿気対策」がキーワードとなります。敷布団の下に使える便利なアイテムをそれぞれご紹介します。
まず、「すのこ」は通気性の向上に役立つ定番アイテムです。特に湿度の高い日本の気候では、布団の下に湿気がこもってカビが発生することも。すのこを使うことで床板との間に空気の流れができ、布団の底がジメジメせず、ダニやカビの予防になります。
次に「防水シーツ」ですが、これはおしっこ漏れや吐き戻しなど、予期せぬ汚れから布団を守るために必須とも言えるアイテムです。防水シーツを1枚挟むことで、敷布団そのものを清潔に保つことができ、洗濯の手間もぐっと減ります。最近は「サラサラ素材」「音がしないタイプ」など、赤ちゃんが快適に使える工夫がされたものも多く販売されています。
さらに、「ベビーマット(断熱マット)」は冬の寒さ対策としておすすめです。床からの冷気をカットして、布団の底冷えを防ぐ役割があります。季節に応じてマットの素材を使い分けると、赤ちゃんにとって快適な温度が保てます。
以下のような順番で敷くと安心です:
→ すのこ(通気)
→ 防水シーツ(防汚)
→ 敷布団(メイン)
→ シーツ(肌触り重視)
このように、ただ布団を敷くだけでなく、下に何を敷くかによって赤ちゃんの睡眠の質も安全性も大きく変わります。特に湿気対策は見落としがちなので、セットでの購入や計画的な準備をおすすめします。
タオルやブランケットは危険?窒息リスクと安全な使い方
赤ちゃんをあたたかく包むために、つい使いたくなるタオルやブランケット。でも、実はこれらは使い方によっては窒息や事故の原因になってしまうことがあるため、注意が必要です。
特に新生児〜生後6ヶ月ごろまでは、赤ちゃんは自分で布を避ける力がありません。寝返りや手足の動きで、顔にブランケットがかかってしまっても、自力でどかすことができず、呼吸が苦しくなることがあります。実際に、ブランケットが顔にかかって窒息事故になってしまったケースも報告されています。
そのため、基本的には「顔にかからないもの」「動いてもズレないもの」を使うことが大切です。おすすめは「ベビースリーパー」です。これは洋服のように着せるタイプの寝具で、布団がはだける心配がなく、体にフィットするため安全性が高いです。
それでもブランケットを使いたい場合は、次のようなルールを守ると安心です:
- 赤ちゃんの胸元までの位置にかける(顔まではかけない)
- 動いてもズレないよう、シーツの下に端を挟む
- 柔らかすぎる毛布や厚手のバスタオルは避ける
- 頭の近くには絶対に置かない
また、日中のお昼寝時など、目の届く範囲で使うのと、夜間の就寝中ではリスクの度合いが異なります。夜間は特に、なるべくブランケット類は使わず、スリーパーや厚手の肌着などで調整するほうが安全です。
最近では「通気性の高いメッシュブランケット」「軽量で顔にかかっても窒息しにくい設計」の商品も増えてきています。そうしたものを活用すれば、安全性を保ちながら赤ちゃんを快適に保温することができます。
赤ちゃんの成長に備えた安全対策グッズ&工夫
寝返りが始まったら?ベッド内の転落防止策
赤ちゃんが生後4~6ヶ月ごろになると、寝返りを始める子が増えてきます。この動きが見られるようになると、今までのように「ただ寝かせておけば安心」というわけにはいきません。寝返りによって赤ちゃんがベッド内で移動し、思いがけない方向に転がってしまうこともあるため、「転落防止策」をしっかり取っておく必要があります。
まず、ベビーベッドの床板の高さを調整することが重要です。寝返りを打つようになったら、ベッドの床板を一番低い位置に設定しましょう。これにより、万が一赤ちゃんが立ち上がったり、よじ登ろうとしても、柵を乗り越えるリスクが格段に減ります。
次に、「ぶつかり防止クッション(ベッドバンパー)」の活用も有効です。寝返りによって柵に頭をぶつけてしまうことがよくあるため、内側にクッション素材のガードを設置しておくことで安心です。ただし、通気性の悪い分厚いクッションは窒息の危険性があるため、メッシュ素材や薄手でしっかり固定できるタイプを選びましょう。
また、ベッドの周囲にも安全対策を。赤ちゃんが寝ている間に柵の隙間から手や足が出て、ベッドの外にぶつかってしまうこともあるため、床にジョイントマットやクッション性のあるマットを敷いておくと安心です。特に、ベッドが壁際にない場合や、フローリングの上に置いている場合は忘れずに対策しましょう。
寝返りが始まると、赤ちゃんは自由に動き回れることが楽しくて仕方なくなります。安全を守りながらも、思いっきり寝返りできるスペースを用意してあげることが、赤ちゃんの発達にもつながります。
つかまり立ち・よじ登り対策に必要な注意点と柵の高さ
赤ちゃんの成長が進み、生後8ヶ月頃になると、つかまり立ちを始める子が増えてきます。この頃から、ベビーベッドの使い方や安全対策も一段とレベルアップさせる必要があります。特に注意したいのが、「柵の高さ」や「登れる足場になってしまう寝具の置き方」です。
まず基本として覚えておきたいのは、赤ちゃんが柵の高さを超えるようになったら危険信号ということ。つかまり立ちができるようになると、ベッドの中にあるものを使ってよじ登ろうとすることもあります。特に、ぬいぐるみや厚手のクッション、布団の段差などが「踏み台」になってしまう可能性があるため、不要なものは取り除いておきましょう。
ベッドの柵の高さは、赤ちゃんの肩よりも10cm以上高いことが目安です。安全基準を満たしている商品は多いですが、使い方や設置状況によってはこの基準を満たさないこともあるので注意が必要です。
また、最近は「登りにくい構造」を備えたベッドも登場しています。斜めにカーブした柵や、よじ登りにくいスリット設計のタイプなど、成長期にも対応できる構造のベッドを選ぶことで、長く安全に使えます。
加えて、夜間の事故を防ぐための対策も大切です。赤ちゃんが静かに立ち上がっていても、親が気づかないうちに転落する可能性があるため、夜も定期的に様子を確認したり、ベビーモニターなどを活用するのも一つの方法です。
ベビーベッドは赤ちゃんがつかまり立ちしはじめたら「卒業のタイミングも近い」サインとも言われます。安全を第一に考え、場合によっては布団への移行やベビーサークルの利用など、選択肢を柔軟に考えていきましょう。
柵の隙間に手足が入る?隙間を埋めるグッズや代用品
ベビーベッドの柵の隙間に、赤ちゃんの手足が入り込んでしまうというトラブルは、意外とよくある問題です。寝返りや手足をバタバタさせるようになると、細い手足がするりとすき間に入り込み、「抜けなくて泣いてしまった」「手に赤く跡がついていた」などの声も聞かれます。
日本国内で販売されているベビーベッドは、基本的に安全基準(SGマークなど)に基づいて設計されており、柵の間隔は「約6cm以内」に定められています。このすき間は、赤ちゃんの頭が通らないよう配慮されたものですが、手足までは完全に防ぎきれないことがあります。
そこで活躍するのが「ベッドバンパー」や「すき間埋めクッション」です。これらは柵の内側に取り付けて、赤ちゃんが直接柵に触れないようにするためのアイテム。特に、メッシュ素材で通気性が良いものが安全で人気です。厚すぎるタイプは、顔が埋もれてしまうリスクがあるため注意しましょう。
簡単に取り付けられるバンドタイプや、360度囲むように設置できるものもあり、種類も豊富。見た目が可愛く、インテリアになじむデザインのものもありますが、まずは「安全性」を優先して選びましょう。
代用品としては、「タオルを巻いて柵に固定する」「薄手のブランケットで覆う」といった方法もあります。ただし、タオルや布が赤ちゃんの顔にかかると窒息のリスクがあるため、固定はしっかりと・顔にかからないように設置することが鉄則です。
また、成長に伴い赤ちゃんの動きも変わるため、「今月齢に合った安全対策をしているか?」を定期的に見直すことがとても重要です。柵のすき間問題も、使い始めの頃だけでなく、寝返り・立ち上がり期にも注意が必要なポイントです。
ベビーベッドガードの選び方とおすすめ代用アイデア
ベビーベッドガードとは、赤ちゃんが寝ている間に柵に頭をぶつけたり、手足を挟んだりするのを防ぐための保護アイテムです。成長とともに動きが活発になる赤ちゃんにとって、快適で安全な睡眠空間を保つうえで、ガードの役割はとても大きいといえます。
ベッドガードにはいくつかのタイプがありますが、最もおすすめなのが「通気性の高いメッシュ素材」のタイプです。柔らかく、クッション性がありながらも空気を通すため、万が一赤ちゃんの顔が触れても呼吸の妨げになりにくく、安全性が高いのが特徴です。
選ぶ際のチェックポイントは以下のとおり:
- 赤ちゃんが引っ張っても外れない「しっかり固定できるタイプ」
- 丸洗いできて清潔を保てる素材
- 厚すぎず、顔が埋もれない構造
- 高さが柵全体をしっかりカバーする設計
一方で、「可愛さ優先の装飾重視タイプ」は要注意。フリルが多いものや、通気性が悪い素材のものは、見た目は華やかでも安全面では不安が残ります。
代用品としては、バスタオルや薄手のクッションを柵に巻きつける方法もあります。ただし、布がずれて赤ちゃんの顔を覆ってしまわないよう、しっかり固定できる工夫が必須です。面ファスナーや結び目がしっかりあるものを使用し、毎日点検するのも忘れずに。
また、海外製のベビーベッドを使用している場合、柵のサイズや間隔が日本製と異なることがあるため、ガードのサイズ選びにも注意が必要です。購入前には、柵の高さや幅をメジャーで測っておくと失敗がありません。
ベビーベッドガードは「赤ちゃんが安心して眠れる空間をつくる」大切な役割を果たすアイテムです。育児のストレス軽減にもつながるので、ぜひ家庭に合ったものを上手に取り入れてみてください。
環境を整える!ベビーベッド周辺で気をつけたいポイント
エアコンの風が直接当たるのはNG!風除け対策グッズとは
エアコンは夏の暑さや冬の寒さ対策として欠かせない家電ですが、赤ちゃんのベビーベッドに直接風が当たる環境は避けるべきです。赤ちゃんは体温調節機能が未熟なため、冷風や温風がダイレクトに当たると、体が冷えたり、肌が乾燥してしまう原因になります。
また、風が顔に当たることで、眠りが浅くなったり、鼻づまりや咳などの体調不良につながることもあります。そこで活躍するのが、エアコンの風向きを調整するためのグッズや、風の流れを工夫する方法です。
おすすめの風除け対策グッズ:
グッズ名 | 特徴・メリット |
---|---|
エアコン風除けカバー(風向調整板) | 吹き出し口の風を天井や壁側に流すことができる |
サーキュレーター | 室内の空気を循環させて、風をやわらかく広げられる |
天井吊りタイプの風除けネット | 赤ちゃんのスペースにだけ風が届かないようにできる |
スリーパー・防寒着 | 風を避けつつ体温調節がしやすく、ブランケット不要になる |
また、赤ちゃんが快適に過ごすためには、「温度と湿度」のバランスも重要です。適正な室温は**夏で25〜28℃、冬で20〜24℃が目安とされており、湿度は40〜60%**が理想です。乾燥が気になる季節は加湿器を併用することで、風の当たりすぎと乾燥を同時に防げます。
風が当たっているかどうか確認する簡単な方法は、ベビーベッドの上にティッシュペーパーを1枚吊るすこと。ティッシュがなびいている場合は、風が直接当たっているサインです。
ベビーベッドの場所を変えられない場合でも、こうしたグッズを上手に取り入れれば、赤ちゃんにやさしい快適な睡眠環境を整えることができます。
ベビーベッドの設置場所はどこが安全?落下・転倒防止策
ベビーベッドの安全な設置場所は、「赤ちゃんを守る最後の砦」といっても過言ではありません。間取りや生活スタイルによって設置できる場所はさまざまですが、どのご家庭でも守るべきポイントがあります。それが、落下・転倒・感電などのリスクから遠ざけることです。
以下のような場所は、赤ちゃんにとって危険な可能性があるので避けましょう:
- 窓のすぐ下:直射日光や風が当たる。網戸が破れると転落の危険。
- 棚やテレビの近く:地震や誤って倒れたときに直撃の危険あり。
- 階段や段差のそば:転倒や落下のリスクが高い。
- コンセントやコードの近く:感電や絡まり事故の恐れあり。
理想の設置場所は、壁際で安定した平らな床の上。ベッドにキャスターがついている場合は、必ずロックをかけて固定しましょう。また、赤ちゃんの成長とともにベッドの中で激しく動くようになるので、周囲に倒れやすい物や壊れやすいものを置かないようにすることも大切です。
さらに、ベビーベッドの足元に滑り止めマットやジョイントマットを敷くことで、ベッドのズレやガタつきを防ぎ、万が一の衝撃もやわらげることができます。
夜間の授乳やおむつ替えを考えると、親のベッドの近くにベビーベッドを置くのが理想ですが、その際もベッドとの隙間を10cm以上あけて、赤ちゃんが挟まれないように注意しましょう。
赤ちゃんの安全を守るには、「今、どこにベビーベッドを置くか」だけでなく、「成長したらどうなるか」も見越して設置することが大切です。月齢に合わせた見直しを定期的に行いましょう。
コード・カーテン・家具など“まわりの危険”への対処法
ベビーベッドの周辺には、意外と見落とされがちな危険がたくさん潜んでいます。特に動きが活発になる寝返り期やハイハイ期には、赤ちゃんの“手が届く範囲”の安全を見直すことがとても大切です。
以下は、注意すべき「身の回りの危険」の代表例です:
危険なもの | 危険内容 | 対処方法 |
---|---|---|
電源コード・充電ケーブル | 首に巻きつく、引っ張って家電が倒れる | ケーブルカバーで固定/ベッドから遠ざける |
カーテンやひも | 引っ張ると転倒の原因に/ひもが首に巻きつくことも | ひもは結んで上の方に固定、カーテンは短くする |
家具の角 | 頭をぶつける・よじ登って転倒する | コーナーガードを設置/ベッドから離して配置する |
小物・オブジェ | 誤飲・窒息のリスク | 手の届く範囲には置かない/ロック付き収納を活用 |
掛け時計・写真立て | 落下すると大ケガにつながる | 高い位置に設置 or 壁にしっかり固定する |
特にコード類は、赤ちゃんが引っ張って感電したり、首に絡まったりするケースが実際に報告されています。ベビーベッドの近くでは、コンセントを使用しないことが理想ですが、どうしても必要な場合はコンセントカバーやコード収納グッズを使いましょう。
家具についても、つかまり立ちが始まる頃から注意が必要です。引き出しや扉が簡単に開くタイプの家具は、中身が出てきて落下する危険があるため、チャイルドロックや転倒防止シールを使って対策してください。
また、日中と夜間で部屋の見え方も変わります。夜になると暗くなり、思わぬものに赤ちゃんがぶつかる可能性もあるため、夜用の足元ライトやセンサー付きの間接照明を使っておくと安心です。
“まわりの危険”に対処するためには、「今は届かないから大丈夫」ではなく、「数日後には届くかもしれない」と一歩先を見越して整えることが、安心安全な育児環境づくりのカギです。
【まとめ】ベビーベッドは計画的に準備&安全対策で安心育児を
赤ちゃんとの新しい生活が始まる前に、しっかりと準備しておきたいのが「ベビーベッド」です。購入やレンタルのタイミングは、妊娠7〜8ヶ月ごろが理想。出産後は何かと慌ただしくなるため、落ち着いて選べる時期に用意しておくのがポイントです。
選ぶ際には、サイズや設置場所、高さ調整の有無、つかまり立ちに対応した構造かなど、安全性と使いやすさのバランスを重視しましょう。また、寝具や周辺グッズにもこだわることで、赤ちゃんが安心して眠れる環境を整えることができます。
寝具まわりでは、通気性の良いベビー布団やすのこ、防水シーツなどを揃えて、湿気やカビの対策をしっかりと。タオルやブランケットの使い方には注意し、スリーパーなどの安全性の高い代用品を活用するのもおすすめです。
そして何より大切なのが、**赤ちゃんの成長に合わせた“安全対策の見直し”**です。寝返り、つかまり立ち、よじ登り…日々進化していく赤ちゃんの行動に合わせて、ベビーベッドの使い方や設置環境もアップデートしていきましょう。
風の当たり方や周囲の家具、コード類など、意外なところにも危険が潜んでいます。ベッドの位置やまわりの物を定期的に見直し、事故を未然に防ぐ環境づくりを心がけることが、育児のストレス軽減にもつながります。
ベビーベッドの準備は、ただ“寝る場所”を用意するだけでなく、赤ちゃんが安全に安心して過ごせるスペースをつくるという、ママとパパの大切なはじめの一歩です。この記事を参考に、ぜひ家族みんなが笑顔で過ごせる育児ライフをスタートさせてください。