お宮参りとお食い初め。どちらも赤ちゃんの誕生を祝う大切な行事ですが、「せっかくだから一緒に済ませたいな…」と考えるパパママも多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、お宮参りとお食い初めは同日に行ってもまったく問題ありません。最近では、家族の予定を合わせやすく、赤ちゃんへの負担を減らせるという理由から、同日に実施する家庭も増えてきています。
とはいえ、行事が重なることで「スケジュールはどう組めば？」「神社と食事会の順番は？」「赤ちゃんが疲れないか心配…」など、不安や疑問が出てくるのも当然です。
この記事では、お宮参りとお食い初めを同日に行う際のスケジュール例や準備のコツ、注意点をわかりやすく解説します。 さらに、時期や服装マナーなど気になるポイントもまるっとカバー！ 家族にとって無理のない、心温まる1日になるよう、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
お宮参りとお食い初めは同時にやっていいの？
同時に行う家庭はどれくらい？実施割合と傾向
近年では、お宮参りとお食い初めを同じ日に行う家庭が増加傾向にあります。特に共働きの家庭や、遠方に住む祖父母を招く必要がある場合、日程を一度にまとめることで調整しやすくなるというメリットがあります。 実際の割合については明確な統計はありませんが、育児系のSNSやママコミュニティでは「同日にした」という声も多く見られ、全体の3〜4割ほどが同時開催を選んでいるという推測もあります。
お宮参りは生後30日前後、お食い初めは100日目が一般的な時期ですが、両方を「生後100日ごろ」に合わせて実施する家庭が増えているのも特徴です。 このような実施スタイルは「効率重視」かつ「赤ちゃんの体調に無理がないようにする」考え方が主流になってきていることを示しています。
つまり、昔ながらのやり方にとらわれず、現代の生活スタイルに合わせた柔軟なスケジュールで問題ないということ。ご家庭の事情に合わせて、臨機応変に判断してOKです。
100日祝い＝お宮参りの日でもいい？タイミングの考え方
お宮参りは本来、生後30日ごろに神社へ出向いて健康を祈願する儀式です。一方、お食い初めは生後100日前後に行う「食べ物に困らない人生を願う儀式」。 時期としては1か月以上の差がありますが、最近では両方の行事を100日前後に合わせる家庭も多く見られます。
特に寒い季節や真夏など、赤ちゃんの外出が負担になりやすい時期に生まれた場合、気候の穏やかなタイミングで両方まとめて実施することは理にかなっています。 また、母親の体調や祖父母の予定など、家族のコンディションを考慮すると、100日前後がベストタイミングになることも。
もちろん地域や家庭によって考え方に違いはありますが、100日祝いの当日を「お宮参りを兼ねた日」としてもまったく問題ありません。 神社によっては「100日祝いでの祈祷」にも柔軟に対応してくれるところもありますので、事前に確認をしておくと安心です。
神社の予約やお食事会の調整に注意しよう
同日に2つの行事を行う場合、スケジュール管理が最も重要なポイントになります。特に神社の祈祷には予約が必要なことが多く、希望する日時が埋まってしまうこともあるため、なるべく早めに予約をしておきましょう。
また、お宮参りとお食い初めは両方とも「祖父母が参加することが多い行事」なので、家族全員のスケジュール調整も欠かせません。 お食事会の会場（自宅・レストラン・料亭など）も、祈祷時間に合わせて無理のない時間帯を選び、赤ちゃんの授乳やお昼寝タイムにも余裕を持った計画が必要です。
おすすめは、「午前中に神社でお参り」→「昼食を兼ねたお食い初め会」の流れです。 この順番であれば、午後には移動や授乳の時間をしっかり確保でき、赤ちゃんにも家族にも負担の少ない1日になります。
お宮参りとお食い初めを一緒にやるメリット・注意点
準備が一度で済む！祖父母も集まりやすい利点
お宮参りとお食い初めを同日に行う最大のメリットは、一度の準備で二つの行事を済ませられる効率の良さです。 赤ちゃんを連れての外出は荷物も多く、時間の余裕も必要になるため、それぞれの日にちで個別に実施すると、準備や移動の負担が大きくなってしまいます。
また、祖父母を招いて行うことが多いこの2つの行事では、家族のスケジュール調整も一大課題。特に遠方に住んでいる祖父母がいる場合、2度訪問してもらうのは難しいこともあるでしょう。 一度の帰省で両方の行事をまとめてお祝いできるのは、参加者にとっても大きなメリットです。
さらに、写真撮影や食事会などの手配も1回で済ませられるため、費用面でも負担を軽減できます。フォトスタジオによっては「お宮参り＋お食い初めセット」のようなプランを用意しているところもあるため、そういったサービスを活用するのもおすすめです。
つまり、同時開催は「赤ちゃん・家族・祖父母みんなにとって無理のないスケジュールを組める合理的な選択肢」といえます。
時間・移動・赤ちゃんの負担への配慮が大切
一方で、2つの行事を1日にまとめることで赤ちゃんへの負担が増える可能性がある点には注意が必要です。 特に首がすわって間もない時期や、授乳・お昼寝のタイミングが読みにくい時期は、長時間の外出やイベントが大きなストレスになりかねません。
たとえば、お宮参りでの移動・祈祷・記念撮影などの後に食事会を行う場合、赤ちゃんが疲れてぐずったり、授乳やおむつ替えでスケジュールが押すこともよくあります。 そのため、タイムスケジュールには必ず「余裕」を持たせ、急な対応にも柔軟に動けるようにしておくことが重要です。
また、気候にも配慮が必要です。夏場は熱中症リスク、冬場は体温低下に注意し、移動時の気温差や服装選びにも慎重になりましょう。 神社や会場に授乳室・おむつ替えスペースがあるかも、事前に確認しておくと安心です。
「準備が一度で済む＝楽になる」と考えがちですが、赤ちゃんの体調・気分・環境への対応を最優先することが、当日の満足度を左右する大切なポイントです。
スムーズに進める！同日スケジュールの立て方
おすすめの時間配分と流れ（午前：神社／午後：食事会など）
お宮参りとお食い初めを同日に行う場合は、赤ちゃんや家族の負担を軽減するためにも、時間配分と流れを事前にしっかり組み立てておくことが重要です。おすすめのスケジュールは、「午前中に神社でお宮参り」「午後にお食い初めと食事会」という流れです。
午前中は赤ちゃんの機嫌が比較的安定している時間帯であり、気温も穏やかなことが多いため、神社への参拝に適しています。祈祷の予約時間を10時〜11時頃に設定し、遅くとも12時前には終了するように調整すると、その後の移動や準備にも余裕が生まれます。
お宮参りのあとに赤ちゃんが少し休める時間を設け、午後から写真撮影やお食い初めの儀式、食事会へと進む流れが一般的です。食事会は14時〜15時頃のスタートが理想で、軽めの会食で2時間程度に収めると赤ちゃんの体力的な負担も少なくなります。
このように「午前は儀式中心、午後は家族の団らん」という構成にすることで、行事と食事をスムーズに楽しめる1日になります。
赤ちゃんの機嫌と体調を第一に考えた動線を
スケジュールを立てる際にもっとも大切なのは、赤ちゃんの機嫌と体調を最優先に考えることです。大人にとっては特別な日でも、赤ちゃんにとってはいつもと違う環境・移動・人混みなど、刺激が多い一日になります。そのため、スケジュールは詰め込みすぎず、余白を意識しましょう。
例えば、お宮参りの後にすぐ写真撮影や会食へ向かうのではなく、一旦赤ちゃんを休ませるための「中継ポイント（自宅や宿泊先）」をスケジュールに組み込むのもおすすめです。授乳やおむつ替えを済ませたり、短時間でも横になれるような空間があると、赤ちゃんのご機嫌も保ちやすくなります。
また、授乳・おむつ替えのタイミングや必要な荷物をリストアップしておくと、当日の動きがぐっとスムーズになります。ご機嫌の良い時間帯に合わせて撮影などを行い、赤ちゃんが疲れてしまう前にイベントを終える配慮が大切です。
大人の予定に赤ちゃんを合わせるのではなく、「赤ちゃんのペースに大人が合わせる」気持ちで計画を立てることが、心地よい一日につながります。
移動手段と休憩の確保も忘れずに
お宮参りとお食い初めを同日に行う際、もうひとつ気をつけたいのが「移動の負担をいかに軽くするか」です。神社から食事会場、または写真館など、移動が複数回発生することもあるため、できる限り移動距離を短くするのが理想です。
例えば、神社のすぐ近くにあるレストランやホテル内の和室を予約しておくと、スムーズに移動できるだけでなく、休憩や着替えなども安心して行えます。移動にはベビーカーや抱っこひもを活用し、車での移動の場合は、授乳やおむつ替えができる休憩場所の確保も忘れずに。
また、親族も一緒に移動する場合は、複数台の車の手配やタクシーの予約も検討しておきましょう。天候によっては急な対応が必要になる場合もあるため、屋内の待機場所や天候に左右されにくい会場を選ぶと安心です。
「イベントを無事にこなす」ことだけでなく、「家族みんなが心地よく過ごせる」一日になるよう、移動・休憩の動線設計を丁寧に行いましょう。
お宮参りの時期と日取りの決め方
生後何日目がベスト？100日との違いを解説
お宮参りは、赤ちゃんが無事に生後1ヶ月を迎えたことを祝う日本の伝統的な行事で、男の子は生後31日目、女の子は生後32日目が一般的な目安とされています。ただし、これはあくまで「目安」であり、地域や家庭によって異なる場合もあります。
最近では、ママの体調や天候、家族の都合に合わせて日程をずらすケースも増えており、生後1ヶ月〜2ヶ月の間に行う家庭が多いです。一方で「お食い初め」は生後100日頃に行う行事で、「赤ちゃんが一生食べ物に困らないように」と願いを込めて行われます。
つまり、お宮参りとお食い初めは本来別日程で行うのが伝統的ですが、家族が遠方に住んでいたり、ママや赤ちゃんの体調に合わせてスケジュールを調整したいといった現代のライフスタイルに合わせて、100日頃にまとめて両方を行う家庭も増えてきました。
伝統にとらわれすぎず、家族にとって負担の少ない日程を選ぶことが最優先です。赤ちゃんの体調やママの回復具合をよく見ながら、柔軟に日程を調整しましょう。
「大安」を選ぶべき？六曜の意味と現代的な考え方
お宮参りの日取りを決める際、「大安」や「仏滅」などの六曜（ろくよう）を気にする人も多いです。六曜とは、暦に記載される吉凶の目安で、大安（たいあん）は最も縁起が良い日とされています。逆に仏滅（ぶつめつ）は縁起が悪い日とされ、行事を避ける傾向にあります。
とはいえ、最近では「六曜にこだわらない」という家庭も増えてきています。特に若い世代のパパママにとっては、家族のスケジュールや体調を優先することの方が大切という価値観が広がっています。
たとえば、「大安は予約がいっぱいだった」「家族全員が集まれる日が仏滅だった」などの理由で、大安以外の日にお宮参りを行うケースも珍しくありません。日取りに意味を持たせるよりも、赤ちゃんや家族が気持ちよく参加できることを重視するのが、現代的な選択といえるでしょう。
もしご両親や祖父母が六曜を気にする場合は、相談しながら決めると安心です。信念やこだわりを尊重しつつ、家族全体が納得できる日取りを選ぶことが大切です。
ママ＆親族の服装マナーとおすすめコーデ
ママの服装はカジュアルでもいい？季節や地域で変わる？
お宮参りの主役は赤ちゃんですが、ママの服装も注目されるポイントです。従来は「和装（訪問着や色無地）」が正式とされていましたが、最近ではカジュアルなワンピースやセレモニースーツでもOKとされるようになってきています。特に産後間もない体への負担や授乳のしやすさを考えると、動きやすい洋装の方が人気です。
また、季節や地域の風習によっても選ばれる服装に違いがあります。たとえば真夏の暑い時期に着物は厳しいため、通気性の良いワンピースに軽い羽織を合わせるなど、気候に合わせた実用的なスタイルが主流になっています。
大切なのは「清潔感」と「品のある装い」です。柄物でも構いませんが、派手すぎず落ち着いた色味を選びましょう。ママの体調や赤ちゃんへの配慮を第一に、無理のない服装を選んでください。
春のお宮参りにおすすめのママコーデとは？
春のお宮参りは気候が穏やかで人気の高いシーズンです。服装の選び方としては、「春らしさ」と「フォーマル感」を両立させたスタイルが好まれます。たとえば、明るめカラーのジャケット＋ワンピースの組み合わせは、春らしく上品な印象を与える鉄板コーデです。
また、春先はまだ肌寒さが残る日もあるため、薄手のコートやストールもあると安心です。授乳が必要な場合は、授乳口付きのワンピースや、前開きのブラウスとスカートの組み合わせが便利です。
靴はヒールの高すぎないパンプスやバレエシューズが無難。赤ちゃんを抱っこする場面も多いため、動きやすさや転倒防止も重視しましょう。全体的に柔らかなパステルカラーを取り入れると、春らしく優しい雰囲気になります。
服の色選びはどうする？派手すぎず上品にまとめるコツ
お宮参りの服装では、「色のトーン」が印象を大きく左右します。赤ちゃんが主役であることを意識し、主張しすぎない色合いを選ぶのがポイント。白、ベージュ、淡いピンクやブルーなど、明るく落ち着いた色味が定番です。
一方で、あまりに地味すぎると写真映えしないこともあるため、小物やアクセサリーで軽く華やかさをプラスするとバランスが取れます。ただし、ラメが強すぎる服や派手な柄は避けるのが無難です。
また、赤や黒などの強い印象を与える色は、お祝いの場にはあまり適さないとされることも。赤は「祝いの色」として一部では好まれる場合もありますが、着用するならワンポイント程度が◎。全体的に「控えめで上品な印象」を目指すと良いでしょう。
祖父母・親族の服装マナーとフォーマル度のバランス
お宮参りには祖父母や親戚が参加することも多く、それぞれの服装のバランスをとることが大切です。特に写真撮影を予定している場合は、参加者全体のトーンやフォーマル度を揃えると、仕上がりが美しくなります。
祖父母の服装は、フォーマルなスーツや訪問着などが一般的です。ただし、「あまりかしこまらずに家族で祝いたい」というスタンスなら、きちんと感のあるセミフォーマルでも十分。ジャケットやシャツ、ブラウスなどをベースに、落ち着いた色味を選ぶのがおすすめです。
また、親戚が複数集まる場合は、あらかじめ「どのくらいの服装レベルにするか」を共有しておくと安心です。統一感があることで写真の見栄えが良くなるだけでなく、誰かだけ浮いてしまうことを防ぐことにもつながります。
【まとめ】お宮参りとお食い初めは「我が家に合う形」で無理なく祝おう
お宮参りとお食い初め、どちらも赤ちゃんの健やかな成長を願う大切な節目の行事です。最近では、日程や準備の都合を考えて、同日にまとめて行う家庭も増えています。もちろんそれぞれを分けて丁寧に祝う方法もありますが、同時に行うことで、祖父母の都合が合わせやすく、準備や移動の負担を軽減できるというメリットがあります。
一方で、赤ちゃんの体調や機嫌を第一に考える必要があるため、スケジュールや場所選びには細心の注意が必要です。時間に余裕を持たせたり、近場の神社や飲食店を選んだりすることで、無理のないスケジュールを実現できます。写真撮影や服装の準備なども含め、事前にしっかり段取りをしておくことで、当日のバタつきも最小限に抑えられるでしょう。
また、形式にこだわりすぎず、「我が家らしいスタイル」で祝うことが最も大切です。手作りの料理を囲んだ家庭的なお祝いでも、外注サービスを使った本格的なお祝いでも、赤ちゃんへの想いがしっかり込められていれば、それがいちばん素敵な記念になります。
お宮参りもお食い初めも、家族で迎える“はじめてのセレモニー”。赤ちゃんにとってもママ・パパにとっても忘れられない思い出になるよう、無理なく楽しめる方法を選んでお祝いしていきましょう。
