赤ちゃんの成長はとても早く、あっという間に服のサイズが合わなくなってしまいます。とくに新生児用の「60サイズ」は、買ったはいいものの「すぐ着られなくなった」「何枚用意すればいいのか分からない」と悩むパパ・ママも多いのではないでしょうか?
本記事では、そんな疑問をスッキリ解消するために、60サイズの基礎知識から、使用期間の目安、サイズアウトのサイン、無駄なく揃えるためのポイント、そして次のサイズへのスムーズな移行方法までを徹底的に解説します。
これから赤ちゃんを迎える方にも、育児真っ最中の方にも役立つ内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
新生児の「60サイズ」って何?基礎知識をわかりやすく解説
ベビー服のサイズ表記とは?
赤ちゃんの服のサイズは、大人のようにS・M・Lではなく、数字で表記されているのが一般的です。この数字は「身長の目安」を表していて、たとえば60サイズは身長が約60cmの赤ちゃん向けという意味になります。日本では、新生児用として50〜60サイズが多く見られ、生まれたばかりの赤ちゃんから生後3ヶ月ごろまでが対象とされています。
サイズ表記には身長のほかにも、体重や月齢の目安が記載されていることもあります。ただし、赤ちゃんの成長スピードは個人差が大きいため、あくまで目安として考えることが大切です。特に最初の数ヶ月は急成長する時期なので、サイズ表記だけに頼らず、赤ちゃんの体型や着心地も重視して選ぶようにしましょう。
また、ブランドやメーカーによってサイズ感が異なることもあります。同じ60サイズでも、少し大きめ・小さめに作られている場合もあるので、口コミやレビューを参考にするのもおすすめです。赤ちゃんの肌に優しい素材や縫製かどうかも重要なポイントです。
ベビー服のサイズ表記を正しく理解しておくことで、無駄な買い物を防げたり、赤ちゃんが快適に過ごせる服選びがしやすくなります。はじめての育児でも、こうした基礎を知っておくと安心です。
60サイズの目安となる月齢と体重
60サイズは、主に生後1ヶ月〜3ヶ月ごろまでの赤ちゃんに合うサイズとして設計されています。身長の目安は55〜65cm、体重でいうと4〜6kg前後がちょうど良いとされています。ただし、この数値はあくまで平均であり、実際には生後すぐに60サイズを着る赤ちゃんもいれば、生後4ヶ月になっても60サイズでちょうどいいという子もいます。
生後1ヶ月くらいまでは50サイズを使うことも多いですが、最近では最初から60サイズを選ぶ家庭も増えています。その理由は、赤ちゃんの成長がとても早いため、50サイズだとすぐに着られなくなってしまうからです。
出生時に3,500gを超えるようなやや大きめの赤ちゃんであれば、最初から60サイズでも問題ないケースも多いです。また、寒い時期で重ね着をする場合などは、少し余裕のあるサイズのほうが便利です。
赤ちゃんの月齢だけでなく、体格や季節、着せる服の種類なども考慮しながら、60サイズをどのくらいの期間着られるかを判断することが大切です。
50サイズと60サイズの違い
50サイズと60サイズは、どちらも新生児向けのサイズですが、実際には10cmの差があります。50サイズは出生直後の赤ちゃんにぴったりのサイズで、特に低体重や小柄な赤ちゃんにはフィットしやすいです。一方、60サイズは成長が早い赤ちゃんでもゆとりをもって着られるため、やや長めの期間使えるのが特徴です。
多くのママ・パパが出産準備の際に迷うのが、50サイズと60サイズどちらを揃えるべきかという点です。一般的には、50サイズの服を数枚、60サイズを中心に揃えておくとバランスが良いとされています。なぜなら、50サイズだけだとすぐにサイズアウトしてしまい、買い直しが必要になることが多いからです。
また、ブランドによっては「50-60」と書かれている兼用サイズもあります。これは生後すぐから生後3ヶ月ごろまでの幅広い体格の赤ちゃんに対応できるので、特に初めての育児にはおすすめです。
このように、50と60サイズの違いを理解しておくことで、無駄なく必要な服を準備することができます。
海外ブランドのサイズはどう違う?
海外ブランドのベビー服は、日本のサイズ表記とは異なることが多く、月齢やポンド(体重)で表記されていることもあります。たとえば、アメリカやヨーロッパのブランドでは「0-3M(0〜3ヶ月)」や「8-12 lbs(約3.6〜5.4kg)」といった表示がよく見られます。
これらはおおよそ日本の60サイズに相当することが多いですが、ブランドによってかなりサイズ感が違うため注意が必要です。実際に「0-3M」と表記されていても、かなり大きめに作られていて、日本の70サイズに近いものも少なくありません。
また、海外のベビー服はデザイン性が高い反面、着せにくい形や、スナップの位置が日本のものと違う場合もあります。購入前にはレビューや商品説明をよく確認し、赤ちゃんに合ったものを選ぶことが大切です。
通販で海外製のベビー服を買う場合は、返品や交換が難しいこともあるため、サイズチャートや他のママたちの口コミなどを参考にすると安心です。
新生児の成長速度とサイズ選びの関係
新生児の成長スピードはとても早く、1週間で体重が数百グラム増えたり、1ヶ月で身長が数センチ伸びることもよくあります。そのため、服のサイズもすぐに合わなくなってしまうことが多く、赤ちゃんの成長に合わせてこまめにサイズアップが必要になります。
60サイズは平均すると1〜3ヶ月ほどしか着られないため、買いすぎないことが大切です。また、成長の早い赤ちゃんでは、生後1ヶ月ですでに60サイズがピチピチになってしまうこともあります。
このような成長の早さを考慮して、出産準備ではあらかじめ70サイズも1〜2枚程度用意しておくと安心です。とくに肌着やロンパースは、重ね着で調整しやすいので、少し大きめでも使いやすいアイテムです。
赤ちゃんの成長は個人差が大きいので、サイズ選びに迷ったときは「少し大きめ」を選ぶのがコツです。伸縮性のある素材や調整可能なデザインを選ぶことで、より長く使えるベビー服を選ぶことができます。
新生児が60サイズを着られる期間はどれくらい?
平均的な使用期間はどのくらい?
60サイズのベビー服が着られる期間は、平均して「生後1ヶ月から3ヶ月ごろまで」と言われています。これは多くの赤ちゃんがこの時期に身長55〜65cm、体重4〜6kg程度になるためです。特に初めての赤ちゃんの場合、「どのくらいの期間着られるの?」と不安になる方も多いですが、実際はあっという間にサイズアウトしてしまうことがほとんどです。
出生時に3,000g前後だった赤ちゃんであれば、生後1ヶ月にはすでに4kgを超えることが多く、生後2ヶ月ごろには60サイズがぴったりになる子もいます。ただし、あくまで目安なので、赤ちゃんの成長具合によっては1ヶ月で着られなくなる子もいれば、3ヶ月を過ぎても着られる子もいます。
とくに夏場などは肌着1枚で過ごせるため、60サイズの出番も多くなります。一方で寒い時期には、上からカバーオールやスリーパーを重ねるので、サイズ感にも余裕が必要です。このように季節や着せ方によっても、使用期間に違いが出てきます。
60サイズは一番最初に使うベビー服なので、必要最低限の枚数を揃えておき、赤ちゃんの成長に合わせて買い足すというスタイルが無駄が少なくおすすめです。
早産・低体重児の場合はどうなる?
早産や低体重で生まれた赤ちゃんの場合、60サイズではまだ大きすぎることがあります。出生時に2,000g未満の赤ちゃんも珍しくなく、その場合は「プレマチュアサイズ(Preemie)」や「50サイズ」など、より小さめのサイズが必要になります。
特にNICU(新生児集中治療室)に入る赤ちゃんは、病院で用意されている専用の服やおくるみを使うことが多いため、退院後に着せる服としてプレマチュアサイズを準備しておくと安心です。ただし、プレマチュアサイズは使用期間が非常に短く、1ヶ月以内にサイズアウトすることが多いです。
その後、赤ちゃんの成長が順調であれば、1ヶ月検診の頃には60サイズがちょうど良くなってくるケースもあります。逆に成長がゆっくりな赤ちゃんは、生後2〜3ヶ月になってもまだ50サイズを着ていることもあります。
低体重で生まれた赤ちゃんには、サイズよりもまず着心地と肌にやさしい素材が重要です。縫い目が少ないものや、柔らかいコットン素材の服を選ぶことで、赤ちゃんが快適に過ごせるようにしましょう。
大きめ赤ちゃんはすぐサイズアウト?
出生体重が3,500g以上、身長が50cmを超えるような「大きめ赤ちゃん」の場合、60サイズを使う期間はかなり短くなることがあります。中には、生後1ヶ月になる前に60サイズがぴったり、またはすでにきつくなってしまうケースもあります。
特に男の子は体格がしっかりしている子が多く、出生時から60サイズでも違和感がないこともあります。そのため、60サイズを揃える際には、肌着を中心に最低限の枚数に抑えておき、生後の成長に応じて70サイズへ早めに移行する準備をしておくとスムーズです。
大きめの赤ちゃんには、50〜60サイズの兼用や、伸縮性のある素材、前開きタイプなど着脱がしやすいデザインがおすすめです。また、カバーオールなどは70サイズでも袖や足を折り返して使えるため、成長を見越して少し大きめを選ぶのも一つの手です。
成長スピードは赤ちゃんによって本当にさまざまなので、買いすぎず、その都度必要なものを選んでいくスタイルが経済的にも無駄がありません。
季節ごとの着用期間の違い
赤ちゃんが生まれる季節によっても、60サイズの着用期間や必要なアイテムは大きく変わります。たとえば夏に生まれた赤ちゃんは、肌着1枚で過ごす時間が多く、60サイズの肌着を中心に揃えると使い勝手が良いです。一方で冬に生まれた場合は、肌着の上にカバーオールや厚手のウェアを重ねる必要があるため、少しゆとりのあるサイズが使いやすくなります。
春や秋など、気温が安定しない時期は、薄手の肌着と羽織れるアイテムをバランスよく用意しておくと便利です。エアコンの効いた室内での温度調整もしやすい服選びがポイントです。
また、季節によって洗い替えの必要枚数も変わってきます。夏は汗をかきやすく着替えが多くなるため、多めに準備しておくと安心です。逆に冬は重ね着が前提なので、インナーに使う肌着を多めに用意しておくと便利です。
このように、季節を考慮した上で60サイズをどう揃えるかを決めることで、ムダなく効率よく準備できます。
実際のママたちの体験談まとめ
多くのママたちの声を聞いてみると、「60サイズはすぐに使えなくなった」「思ったよりも長く使えた」など、さまざまな経験談があります。たとえば、初産で出産準備に力を入れすぎて60サイズを10枚以上買ったけれど、生後2ヶ月でサイズアウトして後悔したという声もあれば、兄弟のお下がりを活用して必要最低限で乗り切れたという賢い使い方もあります。
また、赤ちゃんによっては成長がゆっくりで、3ヶ月を過ぎても60サイズがぴったりだったというケースもあります。特に女の子は小柄な子が多く、少し長めに使える傾向があるようです。
「最初から70サイズを着せていた」「60サイズは肌着だけにして、外出用は70サイズにした」など、実際の体験談はとても参考になります。SNSや育児ブログなどでも多くのママが経験を共有しているので、迷ったときは同じ月齢の赤ちゃんを育てているママの声をチェックしてみるのもおすすめです。
このように、赤ちゃんの個性や家庭のスタイルによって60サイズの使い方もさまざまなので、柔軟に対応することがポイントです。
サイズアウトのサインとは?60サイズが小さくなる瞬間
着替え時に感じる「きつさ」
赤ちゃんの成長はとても早く、気づかないうちに服がきつくなっていることがあります。毎日着せていると慣れてしまって見逃しがちですが、着替えさせるときに「なんだか腕が通しづらい」「股の部分がピチピチで留めにくい」と感じたら、それはサイズアウトのサインかもしれません。
とくに赤ちゃんはまだ身体が柔らかいため、無理に小さい服を着せると動きにくくなったり、肌に食い込んでしまうことがあります。きつい服は血流を妨げたり、あせもや湿疹の原因にもなりかねません。
サイズアウトを見極めるには、赤ちゃんの様子だけでなく、パパやママの感覚も大切です。「なんだか着せづらくなったな」「脱がせるときに泣くようになった」など、小さな違和感がヒントになります。成長に合わせて、服のサイズをこまめに見直すようにしましょう。
股スナップが留まらなくなったら注意
ベビー服の多くは、股の部分にスナップボタンが付いています。これはおむつ替えをスムーズにするためのデザインですが、このスナップが「閉めにくい」「外れやすい」と感じたら、それは明確なサイズアウトの合図です。
赤ちゃんが大きくなると、お腹まわりやお尻まわりがふっくらしてくるため、スナップボタンに無理な力がかかりやすくなります。閉めたつもりでもすぐに外れてしまったり、ひっぱらないと届かなくなった場合は、もうサイズアップのタイミングです。
また、無理にスナップを留めると生地に負担がかかり、破れやすくなるだけでなく、赤ちゃんにもストレスがかかってしまいます。おむつの厚さや重ね着の枚数によってもきつく感じることがあるので、普段より厚着している時期にも注意が必要です。
ボタンが留まらない・浮いてしまうようなときは、70サイズなどワンサイズ大きめに切り替えるのが賢明です。
袖や足が短くなってきたら?
赤ちゃんの成長に伴って、まず目に見えて分かるのが「袖」や「足の丈」が短くなることです。特に足元は、おむつの影響でお尻まわりが膨らみやすく、裾が引き上げられて足が出やすくなります。これは着ているうちにズレるのではなく、単純に「サイズが小さくなっている」ことが原因です。
袖丈が手首より上に上がっていたり、足首やスネまで見えているようになってきたら、すでに服の長さが足りていません。そのまま着せ続けると、肌が露出しやすくなり、寒さや虫刺されの原因にもなります。
赤ちゃんの肌はとても敏感なので、適正なサイズの服を着せることで快適さが保たれます。とくに外出時や冷房の効いた部屋では、サイズの合った服を着ることで体温調整がしやすくなります。
袖や足の長さが短くなったなと感じたら、それはサイズアップを考える良いタイミングです。
肌着がめくれてお腹が見えている
赤ちゃんの服が小さくなると、動くたびに肌着が上にずり上がってしまい、お腹が見えるようになります。これもサイズアウトの分かりやすいサインです。特に寝返りや手足を活発に動かすようになると、肌着のめくれが頻繁に起きるようになります。
お腹が出ている状態が続くと、冷えやすくなるだけでなく、肌トラブルの原因にもなります。また、見た目にも「サイズが合っていない」と一目で分かるため、そろそろ次のサイズを準備するべきタイミングだと判断しやすいです。
ロンパースやコンビ肌着などは、お腹まわりをしっかり覆ってくれるデザインが多いですが、それでもサイズが小さくなるとズレやすくなります。服の構造やスナップの数に関係なく、めくれてしまうときはサイズ変更を考えましょう。
肌着は毎日使うものなので、着心地の良さを最優先にして、成長に合わせて余裕のあるサイズへ切り替えることが大切です。
窮屈そうに動いている様子
赤ちゃんは日々成長していく中で、手足をバタバタさせたり寝返りを始めたりと、どんどん動きが活発になっていきます。その中で「なんだか動きにくそう」「手足の動きがぎこちない」と感じたら、服が小さくなってきたサインかもしれません。
特にストレッチの少ない素材や、細身のデザインのベビー服を着ている場合、赤ちゃん自身が自由に体を動かしづらくなっていることがあります。そうすると、不快感から泣いたり、ぐずりやすくなったりすることも。
また、動きにくさから寝返りがうまくできなかったり、体を反らせることが増えたりと、運動発達にも影響が出る可能性があります。赤ちゃんが快適に過ごすためには、服のサイズだけでなく「動きやすさ」も非常に大切な要素です。
いつもより動きが鈍い、反応が遅い、よく泣くようになった…そんな時は、服が窮屈になっていないかを一度チェックしてみましょう。
賢く選ぼう!60サイズを買いすぎないためのコツ
必要な枚数はどれくらい?
60サイズのベビー服は、着られる期間が短いため、必要最低限の枚数にとどめるのがポイントです。一般的に、肌着とカバーオールを合わせて各5〜6枚程度が目安とされています。具体的には、短肌着3枚、長肌着2枚、コンビ肌着1〜2枚、カバーオール2〜3枚といった組み合わせが多くの家庭で選ばれています。
赤ちゃんは1日に何度もおむつ替えや吐き戻しがあるため、こまめな着替えが必要です。そのため洗い替えを考えて複数枚の用意が必要になりますが、洗濯の頻度によっては5枚前後でも十分まかなえます。たとえば、毎日洗濯する家庭では、肌着3枚でも足りることもあります。
生まれる季節にもよりますが、寒い季節には重ね着が必要なのでやや多めに、暑い季節は肌着中心に準備することで、必要以上に買いすぎることを防げます。使い切れないほど揃えるよりは、足りないと感じた時に買い足す方が効率的です。
初産で不安がある場合は、あらかじめリストを作って必要枚数を把握しておくと、買いすぎを防げて安心です。
セット売り・お下がり活用のポイント
60サイズの服は使える期間が短いため、コスパを考えるなら「セット売り」や「お下がり」を上手に活用するのがおすすめです。特に肌着やロンパースなど、何度も洗濯する日用品的なアイテムは、セットで揃えると1枚あたりの価格が抑えられます。
ただし、セット売りには「同じデザインや色ばかりになる」というデメリットもあります。お出かけ用などには単品で可愛いデザインのものを選び、普段使いはセット品で補うとバランスが取れます。
また、兄弟姉妹や友人からのお下がりも60サイズならではの活用法です。使用期間が短いため、状態が良い服も多く、経済的にも環境的にもメリットがあります。ただし、衛生面には注意し、使用前にしっかりと洗濯・消毒を行いましょう。
色あせやほつれが少ないものを選べば、十分に安心して使うことができます。お下がりを受け取る際は、季節感や性別に合わせて選ぶと無駄がなくなります。
成長を見越したサイズ選びのテクニック
赤ちゃんの成長は予測が難しいものですが、「すぐに大きくなる」という前提で少し余裕のあるサイズを選ぶことも一つのコツです。特に60サイズの服を選ぶ際には、「ぴったりサイズ」よりも「やや大きめ」を選ぶことで、使える期間を少しでも延ばすことができます。
たとえば、伸縮性のある素材や、着丈がやや長めに設計されたデザインの服であれば、成長してもある程度対応できます。また、50-60、60-70などの「兼用サイズ」も便利です。これらはサイズ間の成長期をカバーするため、急激なサイズアウトを防ぐことができます。
さらに、カバーオールやロンパースは、袖や裾を折り返して着せられるタイプが多く、体型に合わせて調整しながら長く使えるのも魅力です。赤ちゃんの動きを妨げないデザインを選ぶことで、多少大きくても着心地が悪くなりません。
サイズ選びでは、「今ぴったり」より「少し余裕」を意識することで、無駄な買い足しを防げます。
新生児期だけ使う服は買うべき?
新生児期だけにしか使わないアイテム、たとえばお宮参り用のドレスや、退院時のセレモニー服などは、とてもかわいくて魅力的ですが、使用頻度はごくわずかです。こうした服は思い出には残りますが、実用性で言えば、レンタルやお下がりの活用も十分に選択肢になります。
特に退院時や写真撮影用の服は、着用時間が短く、赤ちゃんの成長とともにすぐに着られなくなってしまいます。そのため、数千円〜1万円以上するような服を購入する場合は、本当に必要かどうかをよく考える必要があります。
一方で、赤ちゃんの記念としてしっかり残したい、兄弟にも使いまわしたいという意向がある場合は、品質の良いものを1着だけ選んで購入するのも良いでしょう。
必要以上に新生児専用アイテムを増やすのではなく、基本的なベビー服を中心に揃えておき、セレモニー服は特別な時にだけ使うという考え方が無駄を防ぐポイントです。
60サイズを長く使う工夫とは?
短期間しか使えない60サイズですが、少しの工夫で使用期間を伸ばすことも可能です。たとえば、肌着やロンパースの下に薄手のインナーを重ねることで、成長してきてもぴったりすぎずに着られることがあります。また、赤ちゃんの成長に合わせて、スナップボタンの留め方を変えられる服も便利です。
さらに、袖や裾を折り返せるタイプの服を選ぶことで、大きめサイズでも違和感なく着せることができます。最近では、サイズに幅をもたせた設計の服も増えており、「50-70」などのフリーサイズに近い商品を選ぶことで、赤ちゃんの体格差にも対応しやすくなります。
もう一つの工夫は、「おうち用」と「お出かけ用」で用途を分けることです。少しきつくなってきた60サイズの服は、おうちでのリラックスタイム用として着せて、外出時にはサイズ感の合った服に切り替えるという使い分けも効果的です。
服を最後まで無駄なく使うには、こうした小さな工夫の積み重ねが重要です。赤ちゃんの快適さを第一に考えながら、少しでも長く使える方法を取り入れてみましょう。
次に準備するのは70サイズ?いつ買い替える?
70サイズの着用開始目安
赤ちゃんが60サイズを卒業した後、次に着るのが「70サイズ」です。これは主に生後3〜6ヶ月ごろを目安に設計されており、身長は65〜75cm、体重は6〜9kg程度の赤ちゃんに合うサイズです。ちょうど首がすわって、寝返りを始める頃の時期で、動きが活発になってくるため、服のフィット感や動きやすさがより重要になります。
出生体重が大きめだった赤ちゃんや、成長が早い赤ちゃんは、生後2ヶ月で70サイズを着始めることもあります。一方で小柄な赤ちゃんは、生後6ヶ月を過ぎても60サイズを着ているケースもあるので、月齢だけで判断せずに、赤ちゃんの体型をしっかり見て判断しましょう。
とくにお腹まわりや腕、足の長さを見て、動かしやすいか、窮屈でないかを確認することが大切です。服の種類によっては60サイズと70サイズを併用する時期があっても問題ありません。
60サイズからのスムーズな移行法
60サイズから70サイズへの移行は、赤ちゃんの成長に合わせて段階的に行うのが理想的です。例えば、まず肌着だけ70サイズにしてみる、あるいはカバーオールだけ先に買い替えて様子を見るといった方法があります。これにより、いきなり全てを買い替える必要がなく、経済的にも無駄を減らすことができます。
また、兼用サイズ(60-70や70-80)を選ぶことで、移行期間をより自然にすることもできます。特に赤ちゃんの動きが活発になってくる時期は、服の伸縮性や通気性がとても重要です。素材選びにも気をつけましょう。
季節の変わり目にサイズアップする場合は、重ね着を見越したサイズ選びや、通年使える素材の服を選ぶと失敗しにくくなります。焦らず、少しずつ買い替えていくことで、赤ちゃんもママ・パパもストレスなく過ごせます。
買い替えのタイミングで必要なアイテム
70サイズに移行するタイミングでは、服だけでなく関連アイテムの見直しもおすすめです。たとえば、**スタイ(よだれかけ)**は首元のサイズが変わるため、新しいものを用意する必要が出てきます。また、よだれの量が増える時期でもあるので、吸水性の高いものを選ぶと便利です。
さらに、動きが活発になることで、おむつ替えもしやすい服が重宝されるようになります。スナップボタンの位置が工夫されているものや、上下別になっている服も検討の価値があります。
他にも、赤ちゃんの動きをサポートするためのレッグウォーマーや、室内での転倒を防ぐための滑り止め付きソックスなど、70サイズ以降に活躍するアイテムが増えていきます。
成長に合わせて、赤ちゃんが快適に動ける環境を整えていくことが大切です。サイズアップは単なる服の買い替えではなく、育児アイテム全体を見直す良いタイミングになります。
成長曲線から見るベビー服選び
赤ちゃんの成長は個人差が大きいですが、母子手帳にある「成長曲線」を参考にすることで、今後の服のサイズアップをある程度予測することができます。たとえば、平均より上のラインを辿っている赤ちゃんは、少し早めに次のサイズの準備をしておくと安心です。
逆に、成長がゆっくりめの赤ちゃんには、今のサイズを長く使える可能性があるので、焦って買い替える必要はありません。成長曲線はあくまで目安ではありますが、月齢に対してどの位置にいるかを知っておくことで、サイズ選びの目安になります。
また、身長と体重のバランスを見て、上半身と下半身どちらにゆとりが必要かを判断するのもおすすめです。服のデザインによっては、上はぴったりだけど足は長めに作られているなど、体型によって合う・合わないが出てくることもあります。
サイズ選びを感覚だけでなく、成長のデータも参考にすることで、より無駄のない買い物ができます。
70サイズも買いすぎ注意!長く使える服の選び方
70サイズに入ると少し使用期間が長くなりますが、それでも油断して大量に買いすぎるのはNGです。赤ちゃんの成長は続くため、80サイズへ進むのもあっという間です。そのため、70サイズでは「着回しできる」「長く使える」デザインや素材を選ぶのがポイントです。
たとえば、オールシーズン対応の素材や、重ね着しやすいシンプルなデザインの服は、季節をまたいでも活用できます。また、ユニセックスなカラーやデザインにすることで、兄弟姉妹へのお下がりにも使いやすくなります。
さらに、洗濯に強い素材や、乾きやすい速乾性のある生地を選ぶことで、少ない枚数でもローテーションしやすくなります。実際に子育てをしている家庭では、「お気に入りの服を着まわすスタイル」の方が無駄が少ないという声も多くあります。
70サイズも一時的なサイズであることを意識し、必要な分だけを計画的にそろえていくことが、賢い買い方と言えるでしょう。
まとめ:60サイズは短期間。でも工夫次第でムダなし!
60サイズのベビー服は、新生児期から生後3ヶ月ごろまでの短い期間しか使わないサイズですが、赤ちゃんの成長や体型によって使える期間には差があります。出生時の体重や季節、育児スタイルによって必要なアイテムや枚数も変わってくるため、一概に「何枚必要」とは言い切れません。
大切なのは、「必要最低限を揃えて、赤ちゃんの様子を見ながら買い足す」という柔軟な考え方です。口コミや他のママたちの経験談も参考にしつつ、赤ちゃんが快適に過ごせるようにすることを第一に考えると、自然とムダのない選び方ができるようになります。
また、サイズアウトのサインをしっかり見極めることも重要です。着替えに時間がかかる、股のボタンが留めにくい、袖や足が短いなど、ちょっとした変化を見逃さないようにすることで、赤ちゃんが窮屈な思いをすることも減らせます。
次の70サイズへの移行も焦らず、赤ちゃんの成長に合わせて段階的に進めましょう。季節や用途に応じて、長く使える服を選ぶ工夫を取り入れることで、家計にもやさしい育児が実現できます。
「60サイズはすぐに着られなくなるからもったいない」と思うかもしれませんが、この時期ならではのかわいい姿をしっかり残せる大切なアイテムでもあります。上手に選んで、心地よい新生児ライフを楽しんでくださいね。