赤ちゃんとの初めての旅行は、ワクワクする一方で「本当に行けるのかな?」「移動中に泣いたらどうしよう…」と不安もつきものですよね。特に0歳児はまだ生活リズムも整っていない時期。授乳・おむつ替え・昼寝のタイミングなど、何かと気を使う場面も多く、旅行先を選ぶハードルも高くなりがちです。
そこでこの記事では、0歳児と一緒でも安心して楽しめる国内旅行スポットを厳選してご紹介します。ポイントは「移動が楽」「赤ちゃん歓迎の宿がある」「設備やサポートが整っている」こと。関東・関西・九州・北海道など、エリア別に人気の場所とその理由をわかりやすくまとめました。
さらに、赤ちゃんとの旅行で気をつけたい注意点や持ち物チェックリストも掲載。初めての旅でも「これなら大丈夫」と思えるような、安心&快適な旅行プランを一緒に考えていきましょう!
0歳児との旅行、選ぶポイントは「移動」「宿」「安心感」
移動時間が短くて済むエリアを選ぼう
赤ちゃんとの旅行では、なるべく移動時間が短い場所を選ぶのが鉄則です。長時間の移動は赤ちゃんにとって大きなストレスとなり、ぐずりや体調不良の原因になることもあります。新幹線や特急で1〜2時間程度、車で2〜3時間以内を目安にすると安心です。また、乗り換えの少ないルートや、ベビーカーを持ち運びしやすいバリアフリーな路線を選ぶのもおすすめです。
赤ちゃん歓迎の宿泊施設かどうかが重要
宿選びは旅の快適さを大きく左右します。0歳児連れなら「赤ちゃん歓迎」「ベビープランあり」などの記載がある宿泊施設を選ぶのがポイント。ベビーベッドの貸し出し、おむつ用ゴミ箱の設置、哺乳瓶の消毒サービスなど、細やかな設備やサービスがあると安心して滞在できます。旅館でも洋室対応や畳敷きの部屋を選べば、赤ちゃんものびのびと過ごせます。
医療機関の近さやベビールームの有無もチェック
旅先で万が一の体調不良が起きた場合に備えて、近隣に小児科や救急外来があるかを事前に調べておくと安心です。また、観光施設やサービスエリアに授乳室・おむつ替えスペース・ミルク用のお湯の提供があるかも重要なチェックポイント。赤ちゃんとのお出かけでは、こうした「安心できる環境」が旅行全体の満足度を大きく左右します。
【関東】0歳児連れにおすすめの旅行スポット
関東エリアには、0歳の赤ちゃんと一緒に安心して訪れられる旅行スポットが多数あります。交通手段も豊富なため、赤ちゃんの体調や機嫌に合わせたスケジュールが組みやすいのも魅力のひとつ。さらに、赤ちゃん連れ専用プランのあるホテルや、ベビー向け設備が整った観光施設も充実しています。
ここでは、温泉地として有名な箱根、自然豊かで赤ちゃん歓迎の宿が多い那須、そしてディズニーリゾート周辺で知られる舞浜など、0歳児連れでも安心して楽しめる具体的なスポットを紹介していきます。
箱根|温泉・自然・美術館のバランスが魅力
都心からのアクセスも良く、移動時間が短くて済む箱根は、0歳児との初めての旅行先としても人気のエリアです。温泉や自然、美術館など大人も楽しめる要素が多く、さらに赤ちゃん連れに配慮した施設が揃っているのが大きな魅力です。
- 箱根小涌園 天悠
全室に露天風呂がついていて、赤ちゃんと一緒でも周囲を気にせず温泉を楽しめます。ベビーベッド・ベビーバスの貸出もあり、赤ちゃん向けプランも用意されています。 - 箱根強羅温泉 季の湯 雪月花
オムツ用ゴミ箱の設置やミルク用のお湯提供など、赤ちゃん連れの宿泊客に嬉しい配慮が行き届いています。駅からも近く、移動の負担が少ない点も高ポイントです。 - 箱根 彫刻の森美術館
屋外展示が中心で、ベビーカーでの移動も可能。芝生広場で赤ちゃんをのびのび遊ばせることもでき、大人もアートを楽しめます。 - 箱根ロープウェイ
車内はバリアフリーでベビーカーのまま乗車できます。空からの景色に癒されつつ、赤ちゃんとの思い出をつくるのにぴったり。
那須|赤ちゃん連れ歓迎の宿が多く、自然も満喫
自然が豊かで空気も美味しい那須は、赤ちゃんとのんびり過ごすには最適なエリアです。観光地としての利便性もありながら、赤ちゃん連れに配慮した宿泊施設やアクティビティが充実しているのが魅力です。
- ホテルエピナール那須
赤ちゃんプランがあり、ベビーベッド・調乳ポット・おしりふきなどがセットになっています。離乳食の提供もあり、ママパパの負担を軽減してくれます。 - 那須どうぶつ王国
動物と触れ合える人気スポット。園内には授乳室・おむつ替え台・ベビーカーの貸し出しがあり、赤ちゃん連れでも安心して楽しめます。 - 那須ハイランドパーク(赤ちゃんパスあり)
赤ちゃん向けの優しいアトラクションや授乳室なども整っていて、きょうだいがいる家庭にもおすすめ。ベビー連れ専用のパスポートも用意されています。 - 那須ガーデンアウトレット
授乳室・ベビールーム完備で、休憩しながらショッピングも楽しめます。フードコートではキッズチェアも用意されています。
千葉(舞浜)|ディズニー周辺は設備が整っていて安心
舞浜エリアは、赤ちゃん連れでも安心して過ごせる施設が整っているのが最大の魅力です。ディズニーリゾートを中心に、授乳室やベビールームを完備した施設が多く、移動距離も短くて済むことから、初めての赤ちゃん連れ旅行にもおすすめです。
- 東京ディズニーランド・東京ディズニーシー
パーク内には各所に授乳室・おむつ替え台・ミルク用の給湯設備が完備されており、離乳食の販売やベビーカーのレンタルもあります。ベビーセンターでは個室での授乳も可能。 - 東京ディズニーリゾート・トイ・ストーリーホテル
赤ちゃん連れ向けの備品(おねしょシーツ・補助便座など)を完備。館内はテーマパークのような可愛さで、家族全員が楽しく過ごせる空間です。 - ホテルオークラ東京ベイ
ベビープランのある客室ではベビーベッドやおむつ用ごみ箱などが用意されており、スタッフの対応も親切。ディズニーへの無料シャトルバスもあります。 - イクスピアリ
ショッピングやレストランが楽しめる複合施設。ベビー休憩室があり、おむつ替え・授乳も安心。室内のため天候に左右されず、空き時間の調整にも便利です。
【関西】0歳児との旅行にぴったりの観光地
関西エリアにも赤ちゃん連れでも安心して楽しめる観光地が点在しています。アクセスが良く、設備が充実した宿泊施設や自然・温泉を楽しめるスポットが多いのも特徴です。ここでは、0歳児と一緒に快適に過ごせる関西のおすすめ旅行先をご紹介します。
淡路島|海と自然、ベビー向けホテルが充実
淡路島は大阪・神戸から車でアクセスしやすく、0歳児連れの旅行にもぴったりのエリアです。海や自然に囲まれながらも、赤ちゃん連れに優しい設備が整った宿が多く、のんびりとした時間を過ごせます。
- ホテルニューアワジ:ベビーベッド・貸出備品が充実。個室食事処もあり、周囲に気を遣わず食事ができる。
- グランシャリオ北斗七星135°:赤ちゃん連れ歓迎のラグジュアリーなヴィラタイプの宿泊施設。施設内にバウンサーやミルク用ポットあり。
- 淡路ファームパーク イングランドの丘:動物とのふれあいや自然の中の散策が楽しめる施設。ベビーカーOKで授乳室・おむつ替え設備も完備。
有馬温泉|赤ちゃん連れOKの旅館が多数
日本三古湯のひとつである有馬温泉は、関西圏からのアクセスも良く、赤ちゃん連れでも気軽に訪れやすい温泉地です。温泉街の規模もコンパクトなので移動も楽で、0歳児連れに配慮された旅館が多く揃っています。
- 有馬グランドホテル:ベビープランのある人気宿。ベビーベッド・おむつ用ゴミ箱・バウンサーなどのレンタルがあり、部屋食対応も可能。
- 兵衛向陽閣:キッズ向けアメニティや貸出備品が充実。赤ちゃん向けの温泉セットや、お座敷タイプの部屋など赤ちゃん連れに優しい工夫が多数。
- 有馬六彩(リゾートトラスト):リゾート感のある高級施設で、赤ちゃんも安心して過ごせるように全室禁煙&バリアフリー。キッズスペースもあり。
京都市内|アクセスが良く、滞在型で楽しめる
新幹線や空港からのアクセスが良く、観光名所がコンパクトに集まっている京都市内は、0歳児連れの旅行にもぴったりのエリアです。歴史ある街並みを散策しながら、無理のないペースで楽しめる「滞在型」の旅が可能。赤ちゃんとのんびり過ごせる施設も増えています。
- THE THOUSAND KYOTO:京都駅から徒歩2分の好立地。全館バリアフリー設計で、ベビーベッドやベビーカーの貸出もあり。静かな空間で赤ちゃんも快適に過ごせます。
- 星野リゾート OMO5 京都三条:赤ちゃん連れでも気兼ねなく泊まれるカジュアルホテル。館内にランドリーや電子レンジもあり、子育て中の家族に嬉しい設備が揃っています。
- 京都鉄道博物館:広々とした館内でベビーカーOK。授乳室やオムツ替えスペースも完備しており、移動の負担が少なく楽しめるスポットです。
【九州・その他】自然を感じながらゆったり過ごせる旅行先
由布院|ベビープランのある旅館も豊富
大分県の由布院は、自然と温泉が楽しめる人気の観光地。静かで落ち着いた雰囲気があり、0歳児とのんびり過ごすには理想的な環境です。赤ちゃん連れ歓迎の宿泊施設も多く、初めての家族旅行にも安心して選べます。
- 由布院 玉の湯:ベビー用布団・バンボチェア・哺乳瓶消毒セットなどの貸出あり。貸切風呂も複数あり、赤ちゃんと一緒に温泉が楽しめます。
- 由布院温泉 ほたるの宿 仙洞:離れのお部屋で、周囲に気を遣わずゆったりと。ベビーグッズの貸出に加え、館内は段差が少なく移動も安心です。
- 湯布院フローラハウス:赤ちゃん連れ専用の宿泊プランが用意されており、離乳食の温めサービスやベビーバスも完備。
阿蘇|草原の中で癒しの滞在を楽しめる
熊本県・阿蘇は広大な草原と自然に囲まれたエリア。大自然の中で過ごすことで、赤ちゃんにも心地よい刺激が与えられ、親子ともにリフレッシュできます。アクセスは車がおすすめですが、移動後は観光スポットが集中していて回りやすいのも魅力です。
- 阿蘇ファームヴィレッジ:ドーム型の客室で、周囲を気にせず滞在可能。敷地内には赤ちゃん向けのプレイゾーンや小動物と触れ合えるエリアも。
- ホテルグリーンピア南阿蘇:ベビーベッドやベビーガードの用意があり、家族連れに人気。離乳食の持ち込みや温めも可能で安心です。
- 道の駅 阿蘇:観光の合間に立ち寄れる休憩スポット。授乳室やオムツ替え設備も整っていて、移動中の立ち寄りにも便利。
北海道(定山渓)|自然・温泉・設備充実で人気上昇中
札幌市内から車で約1時間の定山渓温泉は、アクセスの良さと豊かな自然が魅力。温泉地ながらも都市圏に近く、医療施設や買い物スポットも揃っていて、0歳児連れの旅行に最適です。
- ぬくもりの宿 ふる川:赤ちゃん連れ専用プランあり。貸切風呂やお部屋食が利用でき、泣いても気兼ねなく過ごせます。
- 定山渓ビューホテル:プール施設付きの大型ホテル。ベビー対応の部屋やグッズもあり、ファミリー層に大人気。
- 定山渓自然の村:自然体験ができるキャンプ場。コテージタイプもあり、赤ちゃんと自然の中でのびのび過ごせます。
赤ちゃんと旅行するときの注意点と持ち物チェックリスト
移動中に困らないための持ち物とは
0歳児との旅行では、想定外のトラブルを回避するためにも、移動中の快適さと安全を意識した準備が大切です。公共交通機関を使う場合も、車移動でも、最低限下記の持ち物は揃えておきましょう。
- おむつ・おしりふき・ビニール袋:必要枚数より少し多めに持参しておくと安心。
- 授乳グッズ(哺乳瓶・粉ミルク・調乳用のお湯・授乳ケープ):授乳タイミングに備えて早めの準備を。
- 抱っこ紐・ベビーカー:移動手段や観光地に応じて使い分けられると便利。
- 着替え(最低2セット):汗・ミルクの吐き戻し・おむつ漏れなどに対応。
- タオル・ガーゼ:食事や汗拭きに使える万能アイテム。
宿での過ごし方の工夫と安心ポイント
宿泊先で赤ちゃんがリラックスできるかどうかは、旅行の満足度に大きく影響します。事前の確認とちょっとした工夫で、安心して滞在を楽しめます。
- 赤ちゃん歓迎の宿かどうか:バンボ・ベビーベッド・ベビーバス・離乳食の対応可否などを事前に確認。
- 部屋食や貸切風呂の有無:周囲を気にせず過ごせるため、ストレス軽減に。
- 危険箇所のチェック:角が尖った家具や段差など、赤ちゃんの動きを見て安全を確保。
- お昼寝や就寝の環境づくり:照明の調整、音の遮断など、普段と近い環境に整えるのがポイント。
旅行中の体調管理に気をつけて
慣れない場所や移動による疲労で、赤ちゃんは体調を崩しやすくなります。旅行中も健康観察を忘れず、無理のないスケジュールを心がけましょう。
- 体温計を携帯:少しでも様子がおかしいと感じたら、すぐに測定。
- 母子手帳・健康保険証:念のため常に持ち歩き、受診に備える。
- かかりつけ医への事前相談:長距離移動や飛行機の場合、事前にアドバイスをもらっておくと安心。
- 赤ちゃんの機嫌や様子を優先した予定変更:詰め込みすぎない旅程を組み、調整しながら楽しみましょう。
【まとめ】0歳児との旅行は「安心・便利・短距離」で楽しくなる!
0歳児との旅行は、ちょっとした工夫と準備をするだけで、ぐっと楽しく安心なものになります。大人のように移動距離や観光のスケジュールを楽しめない赤ちゃんにとっては、「どこに行くか」よりも「どう過ごすか」が大切です。
移動のしやすさ、赤ちゃん対応の宿泊施設、医療体制などを事前にチェックすることで、親子ともに快適な旅行を実現できます。また、赤ちゃんが体調を崩したときの備えや、無理をさせない旅程管理も欠かせません。
関東・関西・九州など全国には、赤ちゃん連れ歓迎の宿や、ベビー向けの設備が整った観光地が増えています。今回ご紹介したような場所を参考にしつつ、ご家庭に合った旅行プランを立てて、思い出に残るひとときをお過ごしください。